歯の治療に自由診療のセラミックを使う理由

虫歯になりにくいのは、当たり前の答えですが一度も治療したことのない歯です。どんなに良い治療を受けても健康な歯にはかないません。次善の策としては長持ちする治療は何か、ですね。
治療で被せものをするには大きく分けて二つの方法があります。一つは銀歯、もう一つがセラミックです。更にセラミックには金属の土台を使ったセラミック(メタルボンド)と、すべてセラミックを使ったオールセラミックがあります。違いは保険での治療か自由治療かによる料金の差です。料金が高いのにはもちろんそれなりの理由があります。保険での治療は銀歯を使いますがメリットは安く済むことくらいでしょうか。デメリットは、口を開けたときに目立つこと・素材の劣化が早く傷みやすいこと・金属アレルギーの原因になること・精度が低いので汚れが溜まりやすく、口臭の原因になること、などがあげられます。
これらの裏返しがセラミックを使った治療のメリットになります。健康的に見えるセラミックは審美的に優れていることは言うまでもありませんし、口内だけでなく皮膚にも影響のある金属アレルギーになることもありません。しかしデメリットは何といっても治療費の高いことです。保険の適用できる硬質レジンジャケットや金銀パラジウムですと自己負担3割で1本治すのに3000円から7500円ほどですが、セラミックですと材質やメーカーの違いによって差がありますが安くて1本4万円、高いと20万円ほどになります。これに、初診料、検査の費用が加算されます。
これらのメリット・デメリットは一概にどの治療法が良いのかは難しいところです。大切なのはそれぞれの内容をよく考慮した上で自分の納得できる治療法を選ぶことです。見た目が良くて、虫歯の再発防止に優れているとはいえ1本数万円以上は決して安いものではありません。
支払った年間の医療費の合計が10万円以上ですと医療費控除の対象になります。申告額は上限が200万円までですが家族全員の医療費の合計が対象になります。